あとがき 〜「"その先"への一歩」〜
執筆年月日 ・・・えーっと(^_^;)
この作品は、リレー小説【kreis】の4th-storyに提出させていただいた作品です。
前出の「優しい気持ち」二人の主人公バージョンの、完結編。
提出させていただいた時のコンセプトは
「優しい気持ち」が柚子を描いた作品
「"その先"への一歩」が啓祐を描いた作品でした。
もちろん【kreis】さんではそのように、アップされていると思います。
「優しい気持ち」のあとがきを読まれた方はご存知かと思いますが
「優しい気持ち」を自分のHPにアップする段階で、手を加え
一つの作品を二人の主人公の視点から描くことにしたのです。
元々の作品が、あまりに読みにくいこと、ムダに視点の入れ替えが入っていたこと
それらを今の私は、とてつもなく許せなかった!(笑)
おかげで、最初のコンセプトとははずれ、
啓祐君がかなり印象深いキャラになってしまいました。
この「”その先”〜」は、二人の恋愛を結ばせたいという気持ちと
この二人の話を、完結させたいという気持ちで書きました。
最近、小説を書いていて思うのは
主人公ではないほかのキャラは、今どう思っているのだろうということ。
一つの作品を書き上げたあと、他の登場人物の気持ちを追ってしまうのです。
作品の主人公がいて、お話は完結していて。
それでも私は、他のキャラがそのときどんな気持ちでそのセリフを言ったのか。
そんなことが気になってしまうのです。
当然、それらのことも考えて、作品に登場しているわけなのですが
それでも、主人公がいることで、脇役に徹せざるを得ない。
登場するすべてのキャラには意味があって、
彼らの性格や行動のすべてが、セリフのすべてが。
彼らなりの理由や生い立ちをもって生まれているのだと思うのです。
人を描くって、難しくて面白い作業なのだなぁと、改めて思いました。
おかげで、主人公を据えての作品が、遅々として進みませんがσ(^◇^;)
そんな私が、あえて二人の人間を意識して書いた作品。
皆様は、どう読んでくださっているのでしょうか?
二人のフィクションの世界に住む住人が
生きている人間のように、性格を持ち、感情を持ち
己の考えや気持ちで動いているということ。
それらが上手く描けているでしょうか?
私の、物書きとしての生涯の課題になるのではないかな。
そんな風に思いました。