あとがき 〜「囚われの身」〜
執筆年月日 2003年9月
Web小説投稿サイト『-
Short Story FIGHT CLUB -』に投稿した作品です。
(サイトへはこちらから飛べます→)
『つづみ』というPNで参加しました。
こちらのサイトさんに挑戦するのはこれで四回目となります。
はっはっは。また挑戦してんの。
というわけで、今回のお題は『残』
『残』???イキナリつまづきましたよ。
最初に浮かんだのは残暑。まだ9月でしたから。
で、今年の夏ってば夏らしくなかったなぁ。寒かったし。
という事で、お題とか関係なしに書き出したのが最初の一節。
そこから、なんとなくで書き進めて『雲の牢獄』まで来たんですね。
最初は『雨の牢獄』ではなくて、雲だったんですよ。
なぜかってぇと(笑)最初はお天気みたいな女の子の話で。
その子にあこがれた雨みたいなどんより君のお話だった。
それがなんで・・・こんな暗い話になったんだろうか(^_^;)
最初は、上記の設定で書いていたんです。
いいところまでまとめたところで、ふと思ったんですね。
今回で参加も四回目だし。毎度毎度”ひいろらしい”ものを書いても
これって、挑戦っていうのだろうか。と。
私らしい作品を書いて、批評感想を貰っても、毎度同じ事。
ならば。いきなり自分らしくないもんでも、やったろやないけ!と
そう思ったのが運のつき(^_^;)
出来上がった作品は、ひいろらしさ。を捨てて(みた。つもり)
でも、出来上てみて雰囲気重視だったりするのはらしいのか?
自分らしさってなんだろうって、そこにもつまづいて。
現実的で、日常的で。そして雰囲気重視の柔らかなお話。
っていう、ある意味ひいろのパターンからは抜け出そうと。
で、私から見るひいろパターンからは、脱却したつもりのお話に。
ただ普通に雨嫌いの女がいて。
彼女を好きになった男が、彼女に合わせているうちに雨嫌いに。
人の憂鬱って、感染しちゃうところあるじゃないですか。
二人で憂鬱の中にはまって出てこられなくなっちゃった。て話に。
鬱陶しくて憂鬱な時、他人がいることさえ苦しく感じたとき。
そんな時、その人に対して嫌な感情が沸きあがることありませんか?
(あ。ひいろの個人的な部分とシンクロしてた。と今頃気付く)
女がそう感じて、抜け出したいともがく時。
男はどう感じたのでしょうか。
彼女に添っているだけが楽しかったのに。
憂鬱を吸い込んで、彼女と同じ鬱陶しさ中に身を置いて。
そのうちに心が毒されていったのだとしたら。
・・・気の毒な男だなぁと思ったりするのです。
あれこれ書いてしまうと、読者さんの想像を否定する様で嫌なので
この作品に関しては、曖昧にしかお伝えしません。
(え?かなり詳細に書いてんだろっ。て?)
この作品は、読み手によっては様々な感じ方があったみたいで
単純に好き嫌いでも、いいですし。
思った事を思ったまま、受け止めてもらえれば良いかなと思ってます
この作品は、作者の意図とか排除してますから。
伝えたいもの、描きたいもの。そういうのはあまりのせなかった。
ただ、今年の夏は寒かったよねぇ。を書いただけ(笑)<んなわけあるかい!
さて、結果ですが。かなり酷評を貰って。挙句票はひとつもなし。
はあぁぁぁん(T△T)
この作品が好きだといってくれる人もいたけれど、得票ならずで。
みなさんも読まれてどう感じたのか、是非是非感想を待ちしてます。