あとがき 〜「Don't understand」〜
執筆年月日 2005年3月
このお話は先にアップしてある『サクラ サクラ』の続編に当たります。
『サクラ サクラ』は、リレー小説チーム【kreis】の4th-storyに提出した作品です。
そちらにアップさせていただいた作品は
当HPでは長編の棚で、それぞれのコンセプト毎に分けてアップしています。
リレーの中で、それぞれの作品をリンクして、作者的に拘って書いているのです。
悲しい事に、リレーチームは解散となり、お話を投稿させていただく事は無くなったのですが
彼らの話について、結末を用意してあげてなかったので
いつか、きちんと終りまで書こうと温めてきました。
進学校に通う二人。
成績はそこそこだけど、勉強ばかりの学校に反して少しだけはみ出している英之。
正真正銘の女の子であるにも拘らず、女の子らしいからはみ出している春日。
この二人の、若者らしい?恋愛の姿を描いて行こうというのが
彼らのコンセプトでもあります。
もう少しお話が増えたら、長編の棚に移す事にします。
さて今回の「Don't understand」ですが<なんちゅう適当なタイトルなんだ。
気が付けばうちでは初めての英字タイトルだったりする!?
判らないから面白い。言葉のやり取りに重点を置いてみました。
深く考えなくてもいい。判らない部分があってもいい。
なんとなくでも感じる事が出来れば、いつかはその気持ちに名前が付けられる。
それは、人それぞれ名前が違う感情だけど、
傍に居る大切な人が、似通った感情を持っていればそれでいい。
時間や経験。培うだろう心の豊かさ。
まだ若い彼らには、今はまだ「これ」と決めてかかって欲しくないんですね。
そういう感じで書いたお話です。
傍に居る意味が無い。と春日は言いますが。
何かを悟っているらしいその言葉は、言葉ほど理解していないかもしれません。
受けた英之もまた、春日の言葉の意味を理解していないかもしれません。
でも、それでいいんじゃないかなぁと。
他愛ない二人の会話や時間が、そのうち形を見せるだろうと。
ちょっと親心に近い気持ちで、二人を描いたりしました。
ふっ。私ももう随分歳をとったさ・・・(^_^;)
久しぶりに”さかきひいろ”として物書きをしました。
変わったかな?変わってないのかな?
でも、楽しく書けたし。満足行く出来上がりになりました。
うん。大丈夫。頑張れそうだ、私(^-^)