サイハ ナゲラレタ
ぼんやり空を見上げたら
真っ青な空に 真っ白な雲
相変わらず直視できないくらい明るい太陽
気がつけば空から一筋の光が
太陽の光に当たって まばゆいくらいに輝いている
あれは何だろう
誰かの落とし物みたいに 誰も気がつかない
ひゅぅぅん。
頼りない音がしたような気がする
気がつけば それは 遙か頭上に輝いていた
夕方になって空を見上げたら
オレンジの空に 薄オレンジの雲
ぼんやりトーンを落としたオレンジみたいな太陽
気がつけば空から一筋の光が
太陽の光に当たって 穏やかに輝いていた
あれは何なんだ
名前のない物のように 誰からも気づかれない
かちん。
小さな小さな 何かが落ちたような音がした
虹の根っこのように 果てしなく遠いところに
虹の根っこのように どこまでも見つけられない場所に
あれは神様が放り投げた物にちがいない
天からの思わぬ贈り物か 天災か
開けてはならない箱のように 誰も気がつかないふり
采は投げられた