あつい あつい なつの日に

ぼくは魔法をかけた

 

このなつが ずっと 続くように

このなつが ずっとずっと 続くように

ぼくには たった一つの魔法しか許されないから

たったひとつ 願うことだけしか許されないから

だからぼくは 魔法をかけた

 

ぼくのいたなつが ずっとずっと 続くように

ぼくがいたことを 忘れずに ずっと

 

真緑の葉が 真っ青な空が 真っ赤な太陽が

ぼくのいたなつを 覚えていてくれる

来年もまたやってくるのに

去年もなつはあったのに

 

ぼくがいなくなる 今年の夏は

 ずっとずっと 続いていほしい

特別だから ずっと ずっと

ぼくがいたなつが ずっと 続くように

 

 

 

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