さらさらと流れていく川の
流れていく先と 流れてくる元と
どちらも違う形でいることを
きっとだれも気付かない
何もかも同じであることなんて無くて
一本の長い川の流れにも
生まれと終わりはあるのだと思う
さらさらと流れていく川の
水面と 底には
流れてくる元の 記憶が残っている
流れていく先の 憧れが彷徨っている
同じ流れが それらを全て押し流していく
絶えることなく流れ続ける川の
そんな 人に似た思いも
そんな 時に似た流れも
きっとだれも気付かない
それが川である限り きっとずっと気付かない