梅雨の明けない空の下

空と同じ 憂鬱に曇った顔で

 ぼくはじっと夏を待つ

 

 バカみたいに 真っ青な空も

 バカみたいに 真っ直ぐな日差しも

 バカが付くほど 暑い毎日も

 ぼくはずっと 待ちこがれている

 

真っ黒に灼けた肌が

痛みと共に 夏の終わりを告げると

吹き抜ける秋風に

吹きさらされた まっさらな顔で

ぼくはじっと 次の夏を待つ

夏なんて 本当はとても嫌いだ

嫌な思い出が シロップのかかったかき氷みたいに

山ほどあるから

それでもぼくは じっと夏を待つ

 

今年こそ ぼくにとって最良であれ

そう願いながら

ぼくはじっと夏を待つ

 

 

 

 

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