雨が降ってきたら本気で困りだしそうな君
眉間にしわなんて作って
かわいいのか そうじゃないのか
複雑な表情をしている君
安っぽいビニール傘ごしに 肩に揺れているはねた髪を笑うと
水たまりに突き落とされそうになった
転びそうになってこらえると 僕の片足は水たまりの中だった
君は ハナウタ混じりで傘をクルクル
本当は 雨が好きなんじゃないか
本気で悩んでしまうあたり
すでに僕の負けである
雨が降ってきたら
困ったフリの彼女がいそうな
そんな気分の僕と そんな季節を
君はまたハナウタ混じりで 水たまりへ押し込むのだろう