53.かみなり

 

 

4月12日。
今日で五十三日目。
雷が落ちた。どこに?・・・私に。
そんな季節じゃないんだけど、どどんと一発デカイヤツが落ちた。
あいつ、怒ってやんの。知らない。
あいつさぁ、怒り方が半端じゃないんだよね。マジで。
普段のほほんとしているから余計に、このやろぉって思う。
理由?バカらしくて書けないよ。
でもまぁ、悔しいから残す。あのやろぉ・・・。

電話の切り方が素っ気無いんだって。私の。
じゃぁね。バイバイ。ぷつん。ってのが気に触るんだって、毎回毎回。
なら、その時に言えっての。ったく。
電話の余韻に浸りたきゃ、一人でやってろっての。
別にね、素っ気無い切り方してるつもりなんて無くて。だからケンカ。
そりゃぁね、向こうから掛けてきたんだったら、向こうが切るまで待つよ。
だけど、こっちが掛けてるんだから、切る時だってこっちのペースでいいんじゃない?
そしたらさぁ、そうじゃないんだって。
何でそんなにあっさり切るんだっていうからさ、切る時はボタンひとつじゃない。
そんなもん、ゆっくり押したって、切れるもんは切れるんだしさ。
なにムズカシイこと言い出すのかと思ったら・・・。

電話切るの、寂しくないのか。ってさ。

そんなこと言ってたら、いつまでたっても電話なんて切れないじゃない。
だから、あっさり切る。当たり前だ。
寂しいから電話するんでしょ?切った後まで寂しいとか言うなら。
電話できないじゃん。無理だよそんなの。
男のクセに妙にセンチで参る。

寂しくないかって?寂しいに決まってんじゃん。
余韻なんて感じたくないよ。耐えられないじゃん。バカ。
そんなことで、怒るんじゃない!

 

 

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