22.曇りガラス

 

 

3月13日。

今日で二十二日目。
今日は電話なし。私からもなんかする気無くて。
外は雨が降ってるし、そのせいで寒いし。
一日中、ストーブの前で丸くなってたけど、全然暖かくならない。
すっごい、気分が落ち込んでる。これを書いている今も。ものすごくね。
は〜。心が寒いってやつ?
ひゃ〜、そんなこと書いている自分が寒いよ。まったくもう。

なんだかね、なんだか面倒くさいなぁって。すでに思い始めちゃった。
だってね、友達同士だったらあんなくだらないケンカした?
・・・しないよねぇ。
ヤキモチやいたりとか、しないもんねぇ。 
あんなくだらないことでケンカばっかりしてたら、身が持たないよ。
その度に、こんな風に心の中が寒くなっちゃうのって、すごく辛いし。
友達だったらよかったなぁ。なんて、ふと考えちゃった。

私って、本当に安原のことが好きなのかな?
自分で判断が付かないのって、やっぱマズイよね。
このことは、とりあえず黙っておくとして。
このケンカどうやって、元に戻そう。
頭、いたくなっちゃいそうだよ。

外は相変わらず雨が降っている。
明日は、晴れるかな。
そうしたら、揉めるの覚悟で電話してみようかな。
散歩しながら、カルガモ見つけに。

真っ白に曇った窓ガラスみたいに。
空はどんより曇りだし。

私の心まで、向こうの見えない曇りガラスみたいだよ。

 

 

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